「去年今年貫く棒の如きもの」…

... 「去年今年(こぞことし)貫く棒の如(ごと)きもの」。高浜虚子が1950年暮れ、新春放送用に詠んだ有名句である。たった一夜で呼び名は変わるが、歳月を貫くものは変わらない…▽そのとき虚子は76歳。年齢を重ねた俳人らしくどっしりと構えた大柄な一句である。鎌倉駅に掲示されたものを、川端康成が随筆で取り上げ ...